ドローンの点検業務とは?実際の事例とメリットデメリットを解説

ドローンの点検業務について興味があるんだけど、実際のところどうなの?実際の事例や費用感などが知りたいな。

こんな方に向けた記事です。

この記事は、千葉県船橋市のドローン企業「船橋DRONE STATION」が書いています。

ドローンを活用した測量・点検業務のほか、スクールや通販など、ドローンに関するさまざまなサービスを提供しており、行政とも提携している組織です。


今回は、実際にドローンの点検業務を提供している私たちが「点検業務の事例」「ドローンで点検することのメリットデメリット」「点検業務の費用」などについて解説していきます。


本記事を読むだけでドローンの点検業務について幅広く学べるので、ぜひ最後までお読みくださいね!

ドローンの点検業務事例

まずはドローンの点検業務事例について、実際に当社が請け負ったものを含めご紹介していきます。

多様な事例があるので、ぜひご覧ください。

ドローンの点検業務事例その1:太陽光パネルの点検

実際に当社が担当した事例です。Matrice30Tという機種を使用して、太陽光パネルの点検業務を行いました。

太陽光パネルは長い期間にわたって使い続けるので、定期的なメンテナンスが不可欠です。

ドローンを活用することで、効率的に点検できます。

ドローンの点検業務事例その2:壁面の点検

壁面点検

こちらも当社の事例です。Matrice30Tのサーモカメラを活用して、建物壁面の調査をしました。

足場を使用せずに高い位置まで安全かつ正確に調査できるのが利点です。

ドローンの点検業務事例その3:船舶の点検

南極観測船 SHIRASE様の点検

こちらも同様に当社の事例です。南極観測船 SHIRASE様の外観をMatrice30Tのズーム機能を使用し点検しました。

特に大型船舶のタンクやマストなど危険を伴う部分の点検は、ドローンの有効性が高いと注目されています。

その他のドローンの点検業務事例

その他にも、屋根や道路、送電線や風力発電タービンなどでドローン点検が導入されています。

特に高所や広い敷地での点検業務は、作業員の安全確保が課題になりがちです。

ドローンを活用することで、人的リスクの回避はもちろん、点検作業の効率化にもつながります。

ドローンを点検業務に活用するメリット

点検分野においてドローンを導入することによるメリットは、大きく3つあります。

  1. 危ない場所でも安全に点検できる
  2. 精度の高い撮影ができる
  3. コストを抑えることができる

ドローンによる点検業務のメリットその1:危ない場所でも安全に点検できる

点検作業には、高所からの落下やガス爆発などの危険が伴うことが多いです。


その点、ドローンは離れた場所から操作するため、安全に点検することができます。

ドローンによる点検業務のメリットその2:精度の高い撮影ができる

ドローンに搭載するカメラは高性能で、高精度な撮影が可能です。


また、AIの技術を組み合わせて劣化箇所を検出できるため、人による作業では発見できない損傷を見つけることもできます。

ドローンによる点検業務のメリットその3:コストを削減できる

作業車や作業人員の確保が必要な現場では、それだけの費用がかかります。


このような点検業務にドローンを導入することで、コストの大幅カットに貢献してくれます。


また、点検のために設備を止める必要もなくなるため、点検日の収入減も回避できる点もメリットです。

ドローンを点検業務に活用するデメリット(課題)

ここまでドローン点検のメリットをご紹介してきましたが、リスクや課題もあります。

  1. 撮影が難しい場所がある
  2. 非GPS下での安定飛行が難しい
  3. 一度に点検できる時間が限られている

ドローンによる点検業務のデメリットその1:撮影が難しい場所がある

周囲の人や物と十分な間隔を確保する必要のあるドローンは、鉄塔の裏側など狭い隙間等の撮影が苦手分野。


課題解決のため、カメラ位置の調整や望遠レンズの搭載など、さまざまな技術が開発されつつあります。

ドローンによる点検業務のデメリットその2:非GPS環境での安定飛行が難しい

ドローンは、橋梁やトンネルなどGPSが届かない環境での安定飛行が難しく、手動操縦の技術が必須となっています。


現在、電波の届かない場所でも安定して飛べる自立飛行型ドローンの開発が進んでいます。

ドローンによる点検業務のデメリットその3:一度に点検できる時間が限られている

ドローンの飛行可能時間は最大30〜40分程度のため、点検業務中に何度かパッテリーを交換する必要があります。


従来よりも長く飛ばすことのできるドローンや、海外では点検専用ドローンも開発されており、課題解決まであと一歩といえます。

ドローンを活用した点検業務にかかる費用とは?

ドローンを活用した点検業務にかかる費用とは?

実際に点検業務にドローンを導入する際、費用はどれくらいかかるのでしょうか。

ここではよく利用される4箇所について紹介します。

ドローンによる点検業務にかかる費用その1:外壁点検

外壁点検の費用相場は、1000㎡あたり30万円〜です。

点検の用途に応じて使用するドローン機体のグレードが異なるため、高額になることもあります。

ドローンによる点検業務にかかる費用その2:屋根点検

屋根点検の費用相場は5万円〜となっています。

外壁点検と同じ機体を利用できるため、費用を抑えやすい点検箇所です。

ドローンによる点検業務にかかる費用その3:太陽光発電所点検

太陽光発電所点検の相場は、1MWあたり10万円〜。

異常発熱箇所を検知するための赤外線カメラを搭載した、グレードの高い機体を使用します。

ドローンによる点検業務にかかる費用その4:風力発電所点検

風力発電所点検の費用相場は、1基あたり30万円〜とされています。

風が強いエリアで電波障害が発生しやすいことから電波干渉に強い機体が必要となり、費用相場も高めとなっています。

ドローンによる点検業務の今後はどうなる?

ドローンによる点検業務の今後はどうなる?

橋梁およびトンネルでの点検作業におけるドローン利用が部分的に認められて以降、点検分野におけるドローン運用への動きは加速しています。


人員不足の解消やリスク回避はもちろん、損傷形状の測定や破損箇所の可視化、データ共有の簡易化など、ドローンを導入することで作業効率は格段にアップします。


課題解決のための開発も日々進歩しており、点検分野におけるドローン利用は徐々に浸透していくと考えられます。

ドローンの点検業務とは?まとめ

今回は、ドローン点検業務における事例やメリットデメリット、費用相場についてご紹介しました。

その市場規模は年々増加傾向にあり、企業様にとっては省力化に繋がる投資として有効性が高いといえますね!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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